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石ころコロコロ

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シルヴィ・ギエム 希望のボレロ

シルヴィ・ギエムの倉敷公演に行ってきました。
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バレエといえば・・・
クロード・ルルーシュ監督の映画「愛と哀しみのボレロ」で
ジョルジュ・ドンのボレロに魅了されたのは○十年前。
その数年後、岡山でドンのバレエ公演があって、
研ぎ澄まされた肉体から放たれるパワーに圧倒されたものです。
ドンのあまりに早い死、そして2007年には振付け家の
モーリス・ベジャールも亡くなって、
今思うとあれは「奇跡」のような夜でした。

そして昨夜また、シルヴィ・ギエムの「奇跡」を見ました。
ギエムの中で一度は封印されていたボレロ。
日本を愛し日本から愛されたギエムが今、
日本のために出来ること。
それはボレロの封印を解くことでした。
今回の公演タイトル「HOPE JAPAN」です。

モーリス・ベジャール振付け「ルナ」
闇の中、月の光のエネルギーを受けて舞う
白いコスチュームのギエムの存在感。
バッハのヴァイオリンの調べにのせて、指先からつま先まで
張りつめた意思がしなやかにやさしく動きます。
その美しさはこの世のものとは思えない程でした。

ラッセル・マリファント振付け「Two」
深海にうごめき発光する原始生命体のような動き。
照明の効果的に使った斬新な振付けは
荘厳かつ神秘的、完全に打ちのめされました。

モーリス・ベジャール振付け「ボレロ」
赤い円卓の上にあるのは原始宇宙を思わせる崇高な光と
ギエムの完璧な肉体。
その姿は神の降臨か、神への捧げ物か。
繰り返される魅惑の旋律は輪廻転生を物語るかのよう。
見るものの呼吸も共に高まり、ひとつになって果てます。
しなやかでいて強く美しいギエムのボレロは
「希望」のエネルギーを放ち、生きる喜びに
満ち溢れていました。

田舎町に住む私にとってバレエ公演はめったとない機会。
バレエはBSの放送やDVDで見るだけです。
そんな私がバレエを語るのも恥ずかしいことですが、
私のそれまでのバレエのイメージを大きく換えてくれたのが
振付け家モーリス・ベジャールのバレエでした。
バレエは生命の根源的な強さ儚さ美しさを表現するもの。
言葉や理屈を超えたものだったのです。

ボレロは「宗教」のようだとつくづく思います。
すべての動きにベジャールの自然に対する畏敬の念や
人生哲学・美学が込められ、いつの間にか私もベジャールの
信者となって至福の時間を過ごすことが出来ました。
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by ishikoro-b | 2011-11-10 17:13 | 日々是好日 | Comments(4)
Commented by キャリオ at 2011-11-11 12:15 x
貞心尼様:ボレロの力強いリズムが響いてくるようです。
日本を愛し日本に愛されているシルヴィ・ギエムの力強いボレロは日本人の心に希望の火を灯してくれたと思います。素晴しい経験をされましたね。

一昨日の早暁、姫路から中国山脈を北へ1時間車を飛ばして、雲海に浮かぶ竹田城跡のスペクタクルを見てきました。
自然の崇高さを感じる素晴しいひと時でした。

●雲海の朝日に照るや竹田城

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Commented by serendipity_j at 2011-11-11 17:05 x
ishikoro-bさま

いかれたんですね! 感動しますよね。
のぼりつめて…こちらもクライマックスを味わった気になります。
ラヴェルは大好きな作曲家(あまり好きじゃない曲もあり)で、
映画のボレロも、もちろん観ました。
ギエムのボレロ、じつは、わたしは10年前にロンドンで観ました。
いただいたチケットが最前列で、ダンサーの汗が飛んできましたが、
その汗にもかかわらず(笑)、もうもう、感動のひとこと。

東京、ロンドンに住んでいたころは、よくダンスを観にいったのに、、
(ウィリアム・フォーサイスの振り付け、おすすめです!)
今はまったく、足が遠のいてしました。残念。

地元のお神楽(↓)も、とってもよかったですよ!
舞台中継、ありがとうございます。
でも、午前3時ですかあ…もう歳をとったので、無理だわ。
お母様は朝まで? 
すごい!!
Commented by ishikoro-b at 2011-11-11 23:04
キャリオさま。
本物の芸術は言葉を超えるのだと思いました。
自然の美しさもそうですね。
Commented by ishikoro-b at 2011-11-11 23:44
serendipity_jさま。
ベジャールの魂を日本へ・・・いや〜興奮しました。
後ろの方の席だったのでハイビジョンのテレビを
見ているようでしたが、違う違う本物と
確認しながら見ました。
ロンドンでボレロ、美しい男性ダンサーの汗も
羨ましいです。(笑)
「ウィリアム・フォーサイス」知りませんでした。
さっきYouTubeでギエムのソロを見つけました。
何と言うか、衝撃を受けますよね。
今回の別のプログラムにはウィリアム・フォーサイスの
振付け作品も用意されていたようです。残念。
神楽中継もありがとうございます。
元気すぎて心配な母なんです。
ちなみに母とはお山を3つ越えた距離。
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