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石ころコロコロ

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グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独

今年最初の映画は劇場で・・・
「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」を観ました。
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ちょっと引いてしまう副題は期待してはいけないのサイン?
ドキュメンタリーとしては過去BSで放送されたのを
観ていたせいかあまり目新しい発見はありませんでした。
彼を愛した女性たちの証言から愛と孤独?
このアプローチも興味深いけれど、
グールドの本質はもっと別の所にあるような
美学とか音楽観とか宇宙観とか・・・
もう少し掘り下げてほしかったような気がしました。

昨年秋に亡くなったスティーブ・ジョブズ氏も
「クレージー」な人でしたが、
グレン・グールドもクラシック界の異端児、
「クレージー」な人でした。

恋人のひとり、チェリストのフレッド・チェリの言葉が
天才グールドをうまく表現していて印象的でした。
「グールドだけが作品と作曲家の内面に侵入し、その反対側に
突き出た。作曲家に対する共感を通り越し、作品を完全に
乗っ取っていた」と・・・

並み外れたテクニックと芸術性。
初アルバム「ゴルドベルク変奏曲」で天才ピアニストとしての名を
世界中に知らしめたグールド。
しかし32歳の人気絶頂の時に突然コンサート活動中止を宣言。
聴衆の前から姿を消します。
語り伝えられる特異なこだわり、奇行の数々・・・
父親特製の極端に低い椅子で鼻歌まじりに鍵盤を叩き
指揮までする演奏スタイル。
極度の寒がりと潔癖性で夏でも厚手のセーターに
手袋をはめていました。
そしてコンサートのドタキャンなど・・・
これらすべて彼が音楽に誠実であったからこそ。
「音楽が世俗から僕を守ってくれる」
選ばれた人にとって俗世間はさぞ息苦しかったことでしょう。
50歳で亡くなるまでをレコーディングスタジオにこもり
録音による独自の音楽芸術を極めていきました。

グールドが後世に残した最後の録音は
奇しくもデビュー・アルバムと同じ「ゴルトベルク変奏曲」
でした。
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ゴルトベルグで現れ、ゴルトベルグで逝く。
アリアに始まりアリアで終わる美しいアルバム構成も
無限に繰り返される大きなの意志のようなものを感じさせます。
惑星探査機ボイジャーにも人類の音楽のひとつとして
グールドのバッハ「平均律クラヴィーア曲集」が選ばれました。
神様への美しい音楽の捧げものです。

ドキュメンタリーとしては物足りなかったけれど、
ゴルトベルク変奏曲の調べに魅了された一時でした。
こんな映像が残されていて
何度でもクールドに会えることに感謝。
天才はカッコイイ!!!
ピアノの「田園交響曲」も、もっと聴きたかったです。

さっき外に出たら、素敵な満月。
うさぎの餅つきが、ピアノを弾いているグールドに
見えました。

☆ ☆ ☆

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by ishikoro-b | 2012-01-09 16:14 | 映画 | Comments(2)
Commented by 岩清水 at 2012-01-10 21:51 x
初めまして。
素敵なブログですね。最上稲荷の記事を探してたどり着きました。
岡山在住とのこと。これからも訪問させていただきます。
Commented by ishikoro-b at 2012-01-12 02:09
岩清水さま。
コメントありがとうございます。
奥の院は始めてでしたが下の新しい境内より
趣があっていいですよね。
こちらこそどうぞよろしくお願いします。
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