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石ころコロコロ

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佐栁島を訪ねて

秋晴れの一日、瀬戸内海に浮かぶ塩飽諸島のひとつ
佐栁島へ行ってきました。
10年程前のことになりますが「瀬戸内島猫紀行」と題して
島で生きる猫と人々の暮らしの風景を求めて
備讃瀬戸の孤島へ通ったものでした。
どの島も慎ましやかな人の暮らしがあって、猫がいて・・・
ただそれだけなのに、いつも満ち足りた気持ちで
帰りの船に乗る自分がいるのでした。

訪れた島の中で特に印象に残っていたのが佐栁島。
いつかもう一度と心に温めていた島です。

香川県多度津港から佐栁島まで船で50分。
乗客の殆どは途中の高見島で下船。佐栁島に降り立ったのは3人でした。
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今回の佐栁島のメインはフィルムカメラで撮りましたが
まだ現像中につき(ちゃんと写っていればいいのですが・・・)
まずはサブカメラのコンデジで撮ったもので紹介します。
そのコンデジも前夜充電したはずなのに
瀬戸大橋を渡る時点で電池切れの警告ランプが・・・なんで?
そんなわけで数枚しか撮れませんでした。
iPhoneも忘れるというおまけ付き・・・トホホ。
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島に着いたら、早速猫たちの嬉しい歓迎を受けました。
最初に出会った島のご婦人は、島の見所を教えて下さったり
お昼の心配までして下さったり
そして帰りには港まで見送りに来て下さったり
5時間程の滞在でしたが、別れの時は涙が溢れそうになりました。

まずはご挨拶がてら天狗が祭られている神社へお参りしました。
山の中腹まで、その石段の長いこと、キツイこと・・・
これはそのご褒美の景色です。
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佐栁島には両墓制という風習がありました。
人が亡くなったら遺体を埋葬する「埋め墓」と
石塔を建てて霊を祭る「参り墓」の2つのお墓を造るのです。
(火葬になってから両墓制の風習は無くなったとのこと)
島の南北にある小さな集落のはずれに
それぞれ埋め墓と拝み墓が隣接してありました。
ここで紹介するのは有形民俗文化財に指定されている
長崎地区の埋め墓の風景です。
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拝み墓は、石塔が並んだおなじみの墓地の風景ですが
海岸の石を積み上げて造った埋め墓の風景は見る者の心を揺さぶります。
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西を向いて並んだ石塔には戒名ではなく俗名が彫ってあって
その人の「生」と「死」をよりリアルに感じるのでした。
なぜかその中にひとり佇んでいても
怖いというよりむしろ、心が安まるのが不思議でした。
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静かな島に降り注ぐやさしい光と、いのちあるものの影。
「生」と「死」「あの世」と「この世」が混在している島。
私もまた、いつか立ち去らなければいけない「この世」の旅人・・・
そんなことを思いながら佐栁島を後にしました。
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by ishikoro-b | 2013-11-11 23:48 | 秋の旅 | Comments(0)
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