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雪の日の弦楽四重奏

岡山市もまた白銀の世界に覆われました。
雪が降ると、気持ちまでピュアになるから不思議です。
先日、岡山市内の小さな音楽ホール・劉生容記念館
ベルリンを拠点に活躍する若手弦楽四重奏団
「クァルテット・ベルリン・トウキョウ」のコンサートがありました。
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岡山で弦楽四重奏を聴ける機会などめったとありません。
寒さの厳しい一日でしたが、演奏中エアコンの音は禁物。
ホットカーペットの暖かいおもてなしのお蔭で
リラックスして演奏を楽しむことができました。

プログラムはブラームスの弦楽四重奏曲第2番と
ベートーベンの弦楽四重奏曲第15番でした。
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このホールには世界に3台しかないクララ・シューマンの
ピアノがあります。
クララとブラームスの深い友情・・・
ブラームスの弦楽四重奏曲第2番はクララのピアノに
捧げるものでした。
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そしてベートーベンの弦楽四重奏曲第15番。
その第3楽章の神々しいまでの美しさといったら・・・
生演奏で聴くと感動も一入です。
持病が悪化し作曲の中断を余儀なくされたベートーベンが
病気の快復を感謝して付け加えた珠玉の一曲。
「病癒えたる者の神への聖なる感謝の歌」と
副題が付けられたその第3楽章に
ベートーベンの喜びと感謝の気持ちが溢れていて
聴く者の心を揺さぶるのでした。

第一ヴァイオリンは岡山出身の守屋剛志さんでしたが
このヴァイオリンの歌うこと、歌うこと・・・
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アンコールはシューベルトの弦楽四重奏曲「死と乙女」の第2楽章。
あまりの美しい旋律に、またウットリ。
「死」があるからこそ「生命」が輝く・・・
そんなことを感じさせる4人の瑞々しい演奏。
これからのクラシック界を支えていく4人の若さが眩しい
素晴らしいコンサートでした。
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by ishikoro-b | 2014-02-14 13:23 | 日々是好日 | Comments(2)
Commented by まあがれっと at 2014-02-15 13:29 x
いいなあ、こんなに素敵なところ。こちらにもいろいろあるけれど、みんなおすましな、よそ行きの顔したスペースばかり。クララのピアノトリオを仲間と練習しています。クララのピアノ、、、これも素敵ですね。
Commented by ishikoro-b at 2014-02-17 00:21
まあがれっとさま。
座布団に座ってのクラシック音楽、素敵でしょ。
このホールのオーナーは齋藤秀雄先生の門下生で
チェリストなんですよ。お仕事は歯医者さんですが。
まあがれっとさんのチェロ、いつか聴いてみたいです。
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