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石ころコロコロ

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明王院・草戸千軒遺跡を訪ねて

勤労感謝の日は友人と今年最後の森林公園へ行こうと
約束していたのに生憎の雨となって、急遽、予定を変更。
先週でしたか、BS朝日の「五木寛之の百寺巡礼」で
広島県福山市にある「明王院」が放送されたのを思い出し
岡山から西へ高速で1時間ちょっと、久しぶりに
晩秋の明王院を訪ねることになりました。
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明王院(中世には常福寺)は弘法大師開基と伝えられる真言宗の古刹。
国宝の五重塔や本堂を有する明王院は
瀬戸内海に注ぐ芦田川河口の中腹にあります。
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山門を抜けると鎌倉時代建立の国宝、本堂。こじんまりとした佇まいですが
屋根の優美な曲線は、天女が衣を翻したかのように見えました。
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そして南北朝時代建立の国宝、五重塔。
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名残りの紅葉の中に佇む国宝の建築物も素晴らしいですが
ここの魅力は境内から見下ろす川の中州にあると言っていいでしょう。
今はただススキやセタカアワダチソウが何事もなかったように
風に揺れている中州風景ですが、この川底に中世の都市が
眠っているというのです。その都市の名前は「草戸千軒」
明王院の門前町として鎌倉から室町にかけて300年栄えたそうですが
ある時忽然と(洪水?)消滅したというからロマンを
掻き立てられます。

江戸時代から伝えられてはいたけれど、昭和中頃の発掘調査で
初めて中州に中世の集落遺跡が存在する事がわかったのだとか。
出土品は広島県立歴史博物館に草戸千軒ミュージアムとして
展示されているのですが、その出土品の数の多さ、そしてリアルなこと。
瀬戸内海に面した港町として発展し地域経済の拠点でもあった草戸千軒。
明王院を心の拠り所としながら、往時の民衆がいかに生き生きと豊かに
暮らていたか伺い知ることができました。
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銀杏の落葉の中に草戸千軒の遺跡から出土した石塔が。
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五重塔の裏には愛宕神社の鳥居があってちょと不思議な雰囲気。
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美しい竹林を、愛宕神社のある山頂まで登ってみました。
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展望台から芦田川の中州、草戸千軒遺跡を望むことができました。
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それにしても五木寛之さんはお若い!
五木さんと言えば「青年は荒野をめざす」青春時代の憧れの存在でした。
とても84歳とは思えません。
背筋もピンと、石段も軽々と、あんなふうにかっこ良くオシャレに
歳を重ねたいものです。

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by ishikoro-b | 2016-11-28 20:10 | 秋の旅 | Comments(2)
Commented by mico at 2016-12-02 21:08 x
ishikoroさん、こんばんは^^

私は自分の車で行ける範囲、それもいつも日帰り、
そんなプチでケチな(笑)ドライブを、隣に母を乗せて楽しんでいます。
そんな私たちの強い味方はishikoroさんのブログです。
いつもなんとも思っていない風景が、ishikoroさんの写真で、
「ここってこんなに素敵な場所だったんだ」と気づかされるんです。
それで「今度はここ行ってみようよ」と。

この日の福山の明王院ですか、初めて知りました。
しっとりとした最後の紅葉とともに、
凛とした建築物が素晴らしいですね!
いつか是非行ってみたいです^^

Commented by ishikoro-b at 2016-12-05 17:11
micoさん、ありがとうございます。
私もmicoさんと同じ日帰り旅ばかり・・・
どこか遠い所に行きたいけれど、今は仕方ないかな。
でも車を走らせてお気に入りのシーンをカメラで切り取れば
ちょっとした旅気分が味わえるからそれで十分幸せですよね。

明王院、ぜひぜひお母様と。帰りにお時間があったら
福山城のそばにある県立博物館、草戸千軒ミュージアムの
中世都市(集落)の実物大ジオラマも楽しいですよ。
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