ブログトップ

石ころコロコロ

ishikorog.exblog.jp

<   2012年 07月 ( 8 )   > この月の画像一覧

映画 刑事ジョン・ブック/目撃者

ロンドン五輪開会式、素晴らしかったですね。
イヤ〜、女王陛下と007、興奮しました。
なんて素敵なアイデアなのでしょう。
ダニエル・クレイグ、カッコ良かった!
流石、イギリスですね。

暑い日は冷房の効いた部屋でオリンピック観戦もいいですが
「レモネード」片手に、こんな映画はいかがでしょう。

1985年のアメリカ映画、ピーター・ウィアー監督作品
「刑事ジョン・ブック/目撃者」をDVDで観ました。
映画館で観て、もう27年も経つんだ・・・とシミジミ。
VHSの時代から数えると10回以上、私の最多鑑賞映画です。
久しぶりに鑑賞して、やっぱり大好き。
色褪せない美しい映画でした。
a0223379_22103037.jpg

刑事ジョン・ブック役のハリソン・フォードが素敵なんです。
ハリソン・フォードの最高傑作と言っても過言ではありません。

舞台は1984年のアメリカ
ペンシルバニア州のアーミッシュの村。
私はこの映画で初めてアーミッシュのことを知りました。
村人は大きな家族のように強い絆で結ばれ
車はもちろん、電話も電気もない・・・
物質文明社会を拒否し、美しい自然の中で
シンプルに豊かに生きるアーミッシュの人達。
さまざまな環境問題で悩む私たちに興味深いものがありました。
ま、(小さな声で)村の人間関係はパスですけど・・・。

アーミッシュの若き未亡人レイチェル(ケリー・マクギリス)と
幼い息子サミュエル(ルーカス・ハース)は旅行中、
麻薬潜入捜査官殺しの事件に巻き込まれるのでした。
男の子が駅のトイレで殺人シーンの目撃してしまうのです。
この事件を担当し、彼らを守るのがフィラデルフィア警察
殺人課の敏腕刑事ジョン・ブック。
男の子の目撃証言から警察内部の不正に気づいたジョンは
逆に警察の幹部たちに狙われ銃創を負います。
母子を守るため、傷つきながらも車に二人を乗せて街を脱出。
アーミッシュの村まで二人を送り届けるのでした。
が、しかしここで力尽き、気を失ってしまうのです。

村人が煎じてくれた薬とレイチェルの手厚い看護で
奇跡的に快復したジョン・ブック。
目覚めたところは、現代社会からタイムスリップしたような
文化も時代も違うアーミッシュの村でした。
暴力と文明社会の中で生きてきたジョンは
傷が癒えるまで「汚れた文明人」として
この村に身を潜め、暮らすことになるのでした。
a0223379_22122339.jpg

ここから映画は、単なる刑事ものにあらず。
美しく彩られた愛の物語に変っていくのです。
白いボンネット姿が無垢で美しい母親レイチェル。
息子サミュエルも透き通るほどの可愛らしさです。
住む世界の違うジョンとレイチェル。
やがて惹かれ合い、実らぬ恋に落ちていくのでした。

窓から差し込む光の技法など、まるでフェルメールの絵を
思わせる名シーンが随所に鏤められていて
本当に息を呑むほどの美しさ、映画に気品を添えています。

納屋で、カーラジオから流れる音楽に誘われてのダンスは最高。
ぎこちなく、超えてはいけない気持ちを押さえながら踊る二人。
映画史に残る名シーンです。

「君を抱いたら、ここから離れられなくなる・・・」
結ばれない関係がより切なく、観る者の感情を揺さぶるのでした。

村の人総出で納屋を建てるシーンも印象に残ります。
働く男たちが美しい。
女たちも集まって、昼食の支度をしたりキルトしたり・・・
絵のような世界です。
ここでアーミッシュの若者の中に、当事無名だった
ヴィゴ・モーテンセンを発見!
a0223379_22402488.jpg

しかし、そんな穏やかな日は長く続かず
警察の同僚の死を知ることになるのでした。

ジョンが明日また元の世界へ帰ると知ったレイチェルは
ジョンのもとに駆け寄るのでした。
押さえきれない感情が溢れだして抱き合うふたり。
切ない切ないキスシーンに胸が熱くなります。

そして翌朝、ついにジョンの所在を探り当てた警察幹部たちが
ショットガンを手にアーミッシュの村へ現れるのでした。
ここからサスペンス炸裂。
そして最後はアーミッシュの非暴力主義が
事件を解決に導くのでした。

ジョンとレイチェルの別れのシーンも美しいです。
見つめ合い、別れるしかないことを悟るふたり。
言葉はなくても映像から心情が伝わって来るのです。

エンドクレジットの外界に続く一本の道を
ジョンの車が遠ざかっていくロングショットも見事。
いつまでも心に残りました。

☆ ☆ ☆

ランキングの応援に駆けつけてくれた
ブログ「猫日和。キルト日和。」でおなじみのふーくん。
ふーくんバナーをクリックすると
きっとあなたにもいいことが・・・

にほんブログ村 写真ブログ フォトエッセイへ

応援ありがとうございます。
[PR]
by ishikoro-b | 2012-07-29 22:49 | 未分類 | Comments(2)

閑谷学校を訪ねて

ブログ「猫日和。キルト日和。」でおなじみの
ふーテトママさん夫妻と一緒に
岡山県備前市の史跡旧閑谷学校を訪ねました。

閑谷学校は1670年、岡山藩主池田光政が重臣津田永忠に
建設を命じて造らせた庶民のための学校。
庶民の学校としては、世界最古とも言われています。
身分制度が厳しかった時代に、武士だけでなく
貧しい農民や商人の子弟らにも学問探求の門戸を
開いていたなんて、本当に素晴らしいことです。
岡山県人であることがちょっぴり誇りに思えた一日でした。

まずは、校門手前の泮池の鯉たちが出迎えてくれました。
a0223379_23142526.jpg

閑谷学校の敷地は総延長765メートルにもなる
石塀によって囲まれています。
丸みを帯びたかまぼこ型の石組みが何とも美しく
建築物と相まって、独特の雰囲気を醸し出していました。
石工の技にただただ感動です。
a0223379_16394946.jpg

中国の建築様式を模して造られた校門。
この門を入ると身分を超えた学問を志す人たちの世界です。
鯱も屋根瓦も備前焼で作られています。
a0223379_16401984.jpg

孔子の像をまつる聖廟前の一対の楷の木。
中国の孔子林の種を育てたものだそうです。
秋になると紅葉の名所となります。
a0223379_16415599.jpg

国宝に指定されている入母屋造りの講堂。
閑谷学校の中で最も重要な建物です。
a0223379_16425536.jpg

窓からの光を反射する床は、江戸時代から今にいたるまで
ここに座った生徒たちによって磨き込まれたもの。
生徒たちのまっすぐ真剣な眼差しが眼に浮かぶようでした。
a0223379_16431145.jpg

講堂の回廊から校門を見たところです。
a0223379_16432472.jpg

講堂奥にある飲室。教師や生徒の休憩室です。
外の暑さが嘘のように涼しい風が吹き抜けます。
ふーテトママさん夫妻が寛ぐ図。
ご一緒できて嬉しかったです。ありがとうございました。
a0223379_16434030.jpg

い草のいい香りがする座布団。
聴講を受ける人だけが座ることができます。
a0223379_16435332.jpg

飲室中央の囲炉裏の縁には「斯爐中炭火之外不許薪火」と
彫られていて、火の使用に厳重な注意がはらわれていました。
a0223379_1644228.jpg

文庫から飲室、小斎を眺めたところ。
a0223379_16443537.jpg

影にも端正な美しさがありました。
a0223379_16444975.jpg

土蔵造りの文庫とその後ろの火除山。人工で築かれた山です。
生徒の勉学と生活の場をこの山で隔てて、もし火事になっても
学校建築に火が移らないように工夫されていました。
a0223379_1645650.jpg

学校敷地の東隣の椿山。4百本とも言われる椿の木立。
木漏れ日がきれいでした。
a0223379_16455030.jpg

椿山の奥まったところには、閑谷学校の創設者である
岡山藩池田光正の髪、髭、爪、歯を納めた塚が築かれていました。
a0223379_1646095.jpg

☆ ☆ ☆

ランキングの応援に駆けつけてくれた
ブログ「猫日和。キルト日和。」でおなじみのふーくん。
ふーくんバナーをクリックすると
きっとあなたにもいいことが・・・

にほんブログ村 写真ブログ フォトエッセイへ

応援ありがとうございます。
[PR]
by ishikoro-b | 2012-07-24 01:13 | 未分類 | Comments(2)

アクターズ・スタジオ・インタビュー ミッキー・ローク自らを語る

BSプレミアムで楽しみにしている番組のひとつに
「アクターズ・スタジオ・インタビュー」があります。
アクターズ・スタジオは数々の名優たちが演技を磨いた
アメリカを代表する演劇の専門学校。
アクターズ・スタジオの副学長、演出家でもある
ジェームズ・リプトンが、演技や演出を学ぶ学生たちの前で
第一線で活躍する映画人をゲストに招き
インタビューする番組です。
ゲストのキャリアに敬意を払いながら、ユーモアも交え
ゲストに本音を語らせるジェームス・リプトン。
知性をと品格を湛えたブルーの瞳が素敵です。
ゲストの素顔や作品の裏話が聞けたり
苦手だった俳優が好きになったり
毎回、興味深く観ることできます。

7月8日の放送分の録画を遅ればせながら観ました。
「ミッキー・ローク自らを語る」です。
ミッキー・ロークもアクタース・スタジオの出身者でした。

「ナインハーフ」のエロチシズムにドキドキした昔が懐かしい。
a0223379_159058.jpg

番組はミッキー・ロークが歩んできた道を辿ります。

帽子にサングラス、マグカップ持参・・・
お行儀悪そうな出で立ちで登場しました。
若い頃の甘いマスクとはあまりに違う風貌に愕然。
そんなミッキー・ロークをジェームズ・リプトンは
温かく迎えます。「ミッキー、お帰り」と。

まずはいつもの質問から。
出身は、本名は、そしてお母さんの名前は?
少し間をおいて「M」とだけ。
「いろいろあってね。」
6才の時、両親の離婚。10年間に及ぶ義父からの虐待。
弟が不憫だった。義父の暴力から弟を守ってやれなかった。
そして母親は知らん顔をしていたと。
家の近くのボクシングジムだけがイヤなことを忘れられる
場所だった。けれど脳震盪を起こしてやめた。

タバコもプカプカ。マグカップの中身は水?お酒?
落ち着きのないヤンチャな男に
ジェームズ・リプトンの眼差しが何とも優しいのです。

子供の頃から働き詰めだった。
ギャングになろうと思っていた。
麻薬が買える場所に金持ちを案内して駄賃を稼ごうとしたが
ある晩、取引の場で銃弾が飛び始めた。
けれど、かっこ良く撃つことができず、奮えて逃げ出し
ギャングは向いていないと思い俳優の道を目指した。

そしてニューヨークへ。
アルバイトでお金を貯めて演劇学校へ入ろうと思っていたところ
アクターズ・スタジオの一員だった人と出会う。
「熱いトタン屋根の猫」でオーディションを受けようとしたら
そこに登場する父親像が理解できなかった。
その人から20年以上会っていない実父に
会ってくるように言われる。

電話で居場所を確かめてハンバーガー屋に行ったら
ある男の手と背中に見覚えがあった。
外に出て、同じ背丈が嫌で、道路の溝に下りて父親に声をかた。
父は「いつか来ると思っていた」と。
7時間も話したが、実父と会ったのはそれが最後だった。

オーディションでは数千人が受けて5人が最終候補に。
ミッキーは見事に合格。
アクターズ・スタジオの創設者エリア・カザンが
最高のオーディションだったと絶賛したのだとか。

そして彼は「ランブルフィッシュ」や「ナインハーフ」など
次々とハリウッドの話題作に出演、俳優として絶頂期を迎えます。
しかし、監督や映画会社との確執などから
次第にメディアに背を向けるようになるのでした。

自分を見失っていた・・・
映画会社や監督、ダメな映画のせいにしていた。
どうしていいかわからず、ひどくなるばかりだった。

34才でまたボクサーに。皆は引退する年です。
タイトルも取れず、体中あちこち骨折。鼻に至っては骨折5回も。
耳の軟骨で砕けた鼻を治したとか。
神経障害から一時的に記憶喪失にも。
医師からは再起不能になると宣告さました。
そして家も妻も仕事も名誉もすべて失い
14年もの失意の日々を過ごすのでした。

悪魔は薬物や酒ではなかった。
カトリックでなければ自殺していたかも・・・
心理療法や神父との出会いが、少しずつ彼に変化を
もたらしました。
ワインとタバコを手にしても懺悔を聞いてくれた神父さんは
最高です。

長い暗闇から脱しつつあった2004年に転機は訪れます。
「なにが起きた?」の質問に、彼はうつむいて言葉を失います。
弟の枕元にいたら、看護士から話があるといわれ何かを感じた。
「彼は数日前に死んでいても不思議ではない。
別れを言ってあげなさい」・・・彼は別れを告げた。
そしてその30秒後に弟は亡くなった。
「今でも弟を大事に思ってる?」泣きながらうなずくミッキー。
彼の指に彫られたタトゥーが弟の名前だとわかった時
ジェームズ・リプトンは言います。
「なんて人だ、胸を打たれる」と。
a0223379_0194057.jpg

映画「レスラー」のエピソードも興味深かったです。
監督が会いたがっているというので会いに行ったら
挨拶もしないうちに「君の名前じゃ資金は集まらない。
撮影では私に従うんだ。一切逆らうな。」と言われたとか。
「俺はまだ何も・・・」ミッキーの表情がよかったです。
脚本はミッキー自らも携わって形になったとか。
「レスラー」はミッキーの人生そのもののような映画。
ゴールデングローブ賞をはじめ、数々の賞に輝きました。
でも彼は自分の映画を観ていないのだそうです。
「お勧めだよ」とジェームズ・リプトン。
いいなあ。

「バカで無責任な生き方をしてきた。15年前に
変われればよかったよ」
「でも、たいていの人は君に及びもつかないんだよ」
「さあ・・・」
「そうだよ」

ミッキー・ロークの人生に賛辞を惜しまない
ジェームズ・リプトンの姿勢にも熱いものが込み上げてきます。
こんなインタビュアーが日本にいるでしょうか。

この番組には、恒例のピボーの10の質問というのがあります。
4番目の質問「げんなりするのは?」
「動物虐待」会場から拍手が起こります。
彼は強いものには刃向かったけれど
弱いものいじめは決してしなかった。
そして最後の質問
「天国の入り口に着いた時に、神に何と言われたい?」
「弟さんは、そちら。女性は、あちら」・・・巧い! 

親友だったショーン・ペンとは喧嘩をして12年も
口をきかなかったとか。
文無しなのを白状すると「映画に出ないか」と
誘ってくれたのだそうです。
彼はひとりぼっちではなかった。彼を愛する人がいて
ちゃんと手を差し伸べていてくれたのです。

「自分なりに生きていくとする。
 無責任で強情、我が道を行く。
 でもそれは強さではなく弱さになってくる。
 突然、自分を変えなければと思い始める。
 なにかがおかしい。これじゃダメだと。
 変らなくてはと思う。
 それでいいんだ。変るのは弱さじゃない」

ミッキー・ロークの言葉で番組は終わります。
純粋ゆえに不器用にしか生きられなかった彼の人生。
どん底の生活の中にも生きる意味がありました。
暗闇の中で変ろうともがいたミッキー・ロークが
たまらなく愛おしく感じられたインタビュー番組でした。

猫のミッキーです。ミッキー・ロークのイメージに似ている?
a0223379_0351198.jpg


☆ ☆ ☆

ランキングの応援に駆けつけてくれた
ブログ「猫日和。キルト日和。」でおなじみのふーくん。
ふーくんバナーをクリックすると
きっとあなたにもいいことが・・・

にほんブログ村 写真ブログ フォトエッセイへ

応援ありがとうございます。
[PR]
by ishikoro-b | 2012-07-21 00:46 | 映画 | Comments(2)

雨の倉敷を訪ねて

大好きなお友達、ブログ「猫日和。キルト日和。」でおなじみの
ふーテトママさんと倉敷へ行ってきました。
目的は衣食住のデザインマーケットとして
この3月20日にOpenした「林源十朗商店」・・・
5月の終わりに一人で倉敷を訪ねた時、辿り着けなかったお店に
ふーテトママさんが案内してくれたのでした。

ふーテトママさんの「林源十朗商店」の記事はこちら
3月24日の記事です。
ふーテトママさんの「雨の倉敷散策」の記事はこちら
7月15日の記事です。

帽子か傘か迷いながら駐車場を出た私たち。
大原美術館の中庭を抜けたあたりから雨が降り出しました。

しっとり静かな佇まいの東洋工芸館。
a0223379_22541699.jpg

モネの日本庭園から株分けされた睡蓮が
まだ美しい花を咲かせていました。
a0223379_22471579.jpg

雨に濡れた石畳も一際きれい。
a0223379_22473981.jpg

美術館正面玄関上のステンドグラスの照明。
a0223379_22481225.jpg

美術館正面玄関両脇窓の鉄格子も素敵。
a0223379_2248352.jpg

ギリシャ神殿風のエンタシスの円柱も圧巻。
a0223379_22483372.jpg

雨が強くなったせいか美術館界隈は私たちと2羽の白鳥
そして観光川舟に乗った人たちだけとなりました。
こんな倉敷もめずらしい、贅沢な時間です。
a0223379_2249817.jpg

a0223379_2250079.jpg

林源十朗商店への途中、トマソン発見。
この石段は謎の無用の長物か?
よく見ると扉になっていて蝶番も着いていたのでした。
a0223379_22503726.jpg

林源十朗商店の一階は、全国の手仕事の
常設店「倉敷意匠アチブランチ」。ロゴが素敵でした。
a0223379_2251196.jpg

屋上テラスからの倉敷の町並み。よい街だなあとつくづく。
a0223379_22512070.jpg

店内は撮影できないので屋上テラスから一枚。
夕陽の映り込みのように見えるのは、裸電球の明かりです。
だって外は大雨でしたから。
a0223379_22514056.jpg

晴れ女を豪語するふーテトママさんとふたり雨に打たれながら
夕暮れの明かりが灯り始めた倉敷を後にしました。
a0223379_22521044.jpg

☆ ☆ ☆

ランキングの応援に駆けつけてくれた
ブログ「猫日和。キルト日和。」でおなじみのふーくん。
ふーくんバナーをクリックすると
きっとあなたにもいいことが・・・

にほんブログ村 写真ブログ フォトエッセイへ

応援ありがとうございます。
[PR]
by ishikoro-b | 2012-07-18 01:33 | 夏の旅 | Comments(2)

余部鉄橋と才の神バス停

東京からやってきた来た友人夫妻の車に便乗して
鳥取県浦富海岸から京都府城崎温泉まで
複雑な海岸線を縫うように続く但馬海岸道路をドライブしました。
このコースは山陰海岸の美しい景観を眺めながら走行できる
お気に入りのドライブコースなのです。
大好きな居組や浜坂の海岸風景を楽しみながら余部へ。
赤い鉄橋の風景を楽しみにして来ました。
が、しかし・・・
赤い鉄橋はコンクリート橋に変っていたのでした。
鉄橋架け替えのニュースは知っていたけれど・・・
心に寂しい風が吹きました。
a0223379_23333910.jpg

以下は4年前に同じコースで旅した時の余部です。
昭和61年に起きた列車転落事故。
悲しい出来事が、赤い鉄橋のある風景を
より切なく美しく見せ、胸に迫るものがありました。
a0223379_2331225.jpg

a0223379_23321323.jpg

a0223379_23323342.jpg

余部を後にして、竹野海岸にさしかかると
まわりに人家もない岬の突端に「才の神」という
バス停がありました。
「才の神」とは村境や辻に祀り、
道行く人馬の安全を祈る道路の神様のこと。
このあたりは平家落人伝説の色濃く残るところです。
日本海を背景にトリコロールの全但バスの看板と
だれが座るのかわからない古ぼけた椅子があって
ここも私の大好きな風景だったのです。
4年前はこんな感じでした。
a0223379_23345069.jpg

a0223379_2335317.jpg

a0223379_23354342.jpg

しかし、ここもバス路線廃止。
壊れたペンチだけが寂しそうに取り残されていました。
a0223379_23362460.jpg

a0223379_2337115.jpg

移ろいゆく月日と人の営み。
変ることのない海の美しさが心に沁みました。
a0223379_2353049.jpg

☆ ☆ ☆

ランキングの応援に駆けつけてくれた
ブログ「猫日和。キルト日和。」でおなじみのふーくん。
ふーくんバナーをクリックすると
きっとあなたにもいいことが・・・

にほんブログ村 写真ブログ フォトエッセイへ

応援ありがとうございます。
[PR]
by ishikoro-b | 2012-07-13 02:29 | 夏の旅 | Comments(0)

耕して天に至る・・・棚田の里を訪ねて

梅雨といえば田植えですね。
昔の写真を整理していたら懐かしい写真が出てきました。
岡山県のほぼ真ん中あたり、美作にある日本棚田100選に
選ばれた棚田の美しい里を撮ったものです。
シーズンが少しずれてしまいましたが
私のお気に入りの風景、見ていただけると嬉しいです。
a0223379_035089.jpg

a0223379_033612.jpg

田植えが終わったばかりの棚田は、夏の光を反射して、
水鏡のように輝き、1年で最も美しい景観をみせてくれます。
棚田の美しさは、そこに生きてきた人々の営みの証。
そこを守り続けてきた人々の誇り。
耕して天に至る・・・日本人の原風景です。
a0223379_062212.jpg

a0223379_044652.jpg

a0223379_042653.jpg

「100あった田んぼがいくら数えても99しかない。
どうしたことかとよくよくみると、脱いで置いたデンパチの下に
小さな田んぼが一枚、隠れていたんじゃそうな」
(デンパチ=蓑の上にかぶるタケノコの皮で編んだ笠のこと)
母から聞いた可愛い棚田のお話でした。
a0223379_071963.jpg

a0223379_055428.jpg

「見ろ。美しいねえ。だれも芸術だなんて思ってやしない。
だから凄いんだ。」岡本太郎の言葉を思い出しました。
a0223379_064473.jpg

☆ ☆ ☆

ランキングの応援に駆けつけてくれた
ブログ「猫日和。キルト日和。」でおなじみのふーくん。
ふーくんバナーをクリックすると
きっとあなたにもいいことが・・・

にほんブログ村 写真ブログ フォトエッセイへ

応援ありがとうございます。
[PR]
by ishikoro-b | 2012-07-09 01:36 | 夏の旅 | Comments(0)

湿原に咲く花

ハッチョウトンボの湿原で出会った花々です。

ノハナショウブ
花菖蒲の原種で、昔は日本各地の原野に広く
自生していたのだそうです。
楚々とした、雨の似合う花です。
a0223379_2222061.jpg


オカトラノオ
清楚な花序が風に揺れて素敵です。
たしかにシッポみたいですが「虎の尾」には見えませんね。
a0223379_22324.jpg


オグラセンノウ
九州や中国地方のごく狭い地域にしか自生していない
絶滅危惧種です。草原に燃えるような赤が印象的でした。
a0223379_2232222.jpg


クサレダマ
「腐れ玉」ではなく「草連玉」
豆科のレダマに似ていることに由来します。
名前の響きで損をしていますね。
a0223379_227537.jpg



a0223379_2274844.jpg


ここからは公園内の原っぱで見つけた花です。

ノアザミ
花をマクロ目線で観ると、ピンクから紫への
グラデーションが本当に美しいです。
アザミの花が咲いていると景色が明るくなります。
a0223379_2272693.jpg


キキョウソウ
小さな桔梗といえば似ているような。
こちらは初夏に咲く帰化植物です。
a0223379_2282963.jpg


ヒメジョオン
雑草と言われるけれど、ハルジョオンと共に
大好きな群落の風景です。
a0223379_2285079.jpg


ネムノキ
夜になると自ら葉を閉じるから「眠る木」
それが合歓の木に変化しました。
試しに触ってみましたが昼間は何の反応もなし。
頬紅の刷毛のような雄しべが美しいです。
a0223379_2294793.jpg

☆ ☆ ☆

ランキングの応援に駆けつけてくれた
ブログ「猫日和。キルト日和。」でおなじみのふーくん。
ふーくんバナーをクリックすると
きっとあなたにもいいことが・・・

にほんブログ村 写真ブログ フォトエッセイへ

応援ありがとうございます。
[PR]
by ishikoro-b | 2012-07-06 01:08 | 夏の野の花 | Comments(0)

トンボを探して

梅雨の晴れ間
岡山県和気町にある岡山県自然保護センターの里山へ
日本で最も小さいトンボ、ハッチョウトンボを
探しに出かけました。
ハッチョウトンボは湿原に生息するトンボ。
宅地造成や湿地の乾燥化で生息適地が減少、
とても希少な昆虫なんです。

豊かな緑や水辺の風景を辿りながら湿原を目指しました。
a0223379_17381684.jpg

湿原はノハナショウブが見頃でした。
a0223379_17542753.jpg

木道をそっと目を凝らしながら進むと
浅い水たまりの草の上に、ハッチョウトンボの雄を発見。
写真で見ると普通のトンボサイズに見えますが
体長はわずか2㎝程の可愛いトンボ。
a0223379_0403984.jpg

小さな水たまりのなわばりを守るためか
雌が羽化して上がって来るのをひたすら待っているのか
かなり近寄っても警戒心がなく飛び立たないので
とてもおりこうさんな被写体です。
ハッチョウトンボの名前の由来は諸説あるようですが
尾張国矢田河原の八丁畷に多数生息していたからとか。
a0223379_17253220.jpg

モノサシトンボ。
腹部の物差しの目盛りのような模様からモノサシトンボ。
一度聞いたら、忘れない名前です。
黒とエメラルドグリーンのコントラストがとってもオシャレ。
a0223379_17403163.jpg

キイトトンボ。
湿原のレモンイエローは以外と目立ちます。
近づくとすぐ飛び立ってしまうので
この写真は離れた距離からのものをトリミングしました。
a0223379_1745763.jpg

おなじみシオカラトンボ。
a0223379_17453817.jpg

キバラヘリカメムシ。
a0223379_1746141.jpg

バッタの幼体?
a0223379_17462139.jpg

最近、見かけなくなったカタツムリもいました。
a0223379_17464262.jpg

☆ ☆ ☆

ランキングの応援に駆けつけてくれた
ブログ「猫日和。キルト日和。」でおなじみのふーくん。
ふーくんバナーをクリックすると
きっとあなたにもいいことが・・・

にほんブログ村 写真ブログ フォトエッセイへ

応援ありがとうございます。
[PR]
by ishikoro-b | 2012-07-03 00:35 | 自然 | Comments(0)