半田山植物園の東斜面に竹笹園があります。
山の奥まった場所にあるのでひとり分け入る 勇気もなく今まで機会を逃していました。 今回、初めての竹笹園。 竹林の美しさはどこも言わずもがなですが 半田山もまたスケールこそ小さいけれど それなりに日本画や書の世界の風情を 醸していました。 竹の種類も色々あって、これはシホウチク。 写真ではわからないけれど触ると 稈の部分が丸みをおびた四角なのです。 キッコウチク。 節の部分が亀の甲のような形の珍しい竹です。 満ち足りた気分で竹林の出ようとしていると ふと、立ち入り禁止のロープが目に止まりました。 ネームプレートをよく見ると「スエコザサ」と 記されているではありませんか。
学名に「Makino」の名も。 おお・・・! 牧野富太郎博士の「スエコザサ」に半田山で 出会えるなんて感慨も一入。 でもどれがスエコザサ??? たぶんこれかな? ちょっとわかりにくいけれど それでもひとり興奮の境地でした。 牧野富太郎博士が仙台で発見した新種のササに 研究生活を支えた妻、寿衛子さんへの感謝を込めて 「スエコザサ」と命名したのは有名なお話。 シーボルトとお滝さんの「オタクサ」とか 愛する人の名を学名に冠するって なんて素敵なエピソードなのでしょうね。 朝ドラを記念して植えられたのかと事務所で 尋ねたら、もう何十年も前からあって 環境のせいで生育がイマイチなのだとのこと。 もっと上手にアピールすれば 大勢の人が来るのにと思いながらも ここでひっそりと牧野博士に会える 私の大切な場所となりました。 にほんブログ村 #
by ishikoro-b
| 2024-03-12 23:14
| 自然
|
Comments(0)
半田山植物園インスタの花だよりに誘われて
天気もお散歩日和、半田山を歩いてきました。 園内のスタートは早春の光を浴びて 黄金色に輝くサンシュユの花から。 別名をハルコガネバナ(春黄金花)とも。 西の谷花壇を彩るウメもそろそろ見納め。 桜は「散る」梅は「こぼるる」椿は「落つ」・・・ たしかに梅はこぼるる涙のようにも見えます。 花の終わりの表現も花それぞれに。 日本語は味わい深いですね。 名残りのひとり梅見もいいものです。 ウメの後は早咲きのサクラ、ツバキカンザクラが 咲き始めていました。 満開の頃にはメジロの群れも楽しめます。 ギンヨウアカシア 半田山植物園の最後にちょっと素敵な 出会いがありました。 それは次回のお楽しみに・・・ にほんブログ村 #
by ishikoro-b
| 2024-03-06 22:20
| 自然
|
Comments(0)
2月も今日でおしまい・・・
雨の日は底冷えがして寒の戻りですね。 はやく温かくなればいいのにと思いながら もう少し静かな冬の寒さを 楽しんでいたいと思う今日この頃です。 みやま公園のお天気も晴れたり降ったりと コンディションはさまざま。 でも訪れるたびに花が一輪、また一輪と あどけなく咲いて、ほっこり心が和みます。 先週までは蕾だった早咲きのサクラが開花。 雨でもう散っているかと思ったウメはまだ見頃。 冬の間もてなしてくれたサザンカも ツバキに替わっていました。 サンシュユやアセビ、マンサクなど 浅春のみやま公園に咲く花をお届けします。 ☆ ☆ ☆ にほんブログ村 #
by ishikoro-b
| 2024-02-29 21:28
| 自然
|
Comments(0)
久々にスッキリ晴れたある日の午後
みやまウォーキングのつもりで出掛けたら 「海の見える菜園」のHさんから みかん園つながりの絵を描くことが大好きな友人が 胸上漁港で漁協の看板画を描いているとのこと。 行ってみようよ、と言うので みやまウォーキングを早めに切り上げ 仲間3人で胸上漁港を目指しました。 Hさんの「海の見える菜園」から児島半島を 海岸沿いに東へ約10分。広々とした塩田跡地の 道を抜け海の方へ折れると、その突き当りに 胸上漁港はありました。 タイミングよく絵描きさんの姿も見えて 看板画製作の真っ青中でした。 まだまだ寒さの厳しい時期に 絵を描くのが好きとはいえ、ひとりで看板画に 挑むなんて大変な志。瀬戸の魚愛でしょうか。 まだ制作途中でしたがタイやチヌやアナゴなど 魚たちの表情の豊かなこと! 彼女の絵心を支えているものが見えた気がして 一目で彼女のファンになってしまいました。 4月の完成を目指して頑張っているのだとか。 イカやカニなどキャラクターも増えてより楽しい 仕上がりとなりそうです。 絵の具は水性ペンキ。 若草色に赤さび色、コスモスピンクに ベールラベンダーなど水性ペンキの色も こんなに多様だとは知りませんでした。 初めての胸上漁港・・・ 漁船もたくさん繋留されていて こんな所にこんな漁港があったとは、と 新鮮な驚きを感じながら港をぶらぶら・・・ 海もキレイでした。 胸上港の沖合は良質な海苔が取れる海域として 知られているのだとか。 一度食べてみたい「胸上海苔」です。 お腹も空いてきたところにお好み焼き屋さん発見。 赤い暖簾に釣られて入ってしまいました。 そば入りモダン焼きを焼いてもらいながら お店のご主人とおしゃべり。 漁船がたくさん並んでいるので 魚はたくさん獲れますか?とお伺いしたら 海がキレイになると魚の餌がなくなって 漁獲量は減ってしまったとのこと。 これからは「キレイな海」ではなく 魚の棲む「豊かな海」にしなくては、と。 「豊かな海」という言葉を噛み締めながら 美味しいモダン焼きをいただいた 胸上漁港の午後でした。 ☆ ☆ ☆ にほんブログ村 #
by ishikoro-b
| 2024-02-23 22:59
| 日々是好日
|
Comments(0)
玉島の友人宅の近くに昔プロカメラマンとして
活躍されていた老夫妻がお住まいで 時々お茶に招いて下さいます。 部屋の隅の防湿庫にはクラシックカメラが 誇らしく並び、私はいつも興味津々。 そろそろカメラも処分しなくては、と ご主人はそれら愛機の中から私にも使えそうな Canonのフィルムカメラを選び 遊んでごらん、と譲って下さいました。 先月の半ば「龍泉寺」の記事を紹介しましたが 今回、譲り受けたフィルムカメラで試し撮りと 出かけたのはその龍泉寺のお膝元、江戸時代の 古い街並みの風情が今も残る町、足守。 前回、足守に素敵なカフェを見つけていたので 友人誘ってランチかたがたの足守散策となりました。 足守は幕末の蘭学者、緒方洪庵や 旧足守藩主を父に持つ白樺派の歌人、木下利玄の 生誕地でもあります。 旧足守藩主木下家の庭園でもある近水園から 武家屋敷や町屋の並ぶ陣屋町を歩いたら ちょうど「街並み雛めぐり」が開催中で 町のあちこちで大正、昭和の貴重なお雛様に 出会うことができました。 最初はフィルムカメラの操作に戸惑い スマホでも撮影しました。 どちらの画像でアップするか悩みましたが フィルムを現像してパソコンに落としてみると 断然フィルムカメラの方が味わい深いです! 記録じゃなく記憶の写真になるのです。 (私の思い込みだけかもしれませんが・・・) 緑の少ない季節なのに緑の発色がとても美しくて フィルムカメラの魅力を再確認できました。 まずは木下家庭園、近水園からをご覧ください。 近水園、吟風閣。 桜や紅葉の季節・・・ここからの庭園の眺めが 想像できるようです。 小堀遠州流と伝えられる池泉回遊式庭園 民家の軒先にもお雛様が飾られた陣屋町。 シャッターを切る度にフィルムも残り少なくなり 36枚でお終いというのも潔いものです。 フィルム代に現像代と少々お高くつきますが これからもお散歩カメラとしてお気に入りの 景色を切り取っていけたらと思っています。 ☆ ☆ ☆ にほんブログ村 #
by ishikoro-b
| 2024-02-16 12:55
| 日々是好日
|
Comments(0)
|
最新の記事
カテゴリ
最新のコメント
リンク集
フォロー中のブログ
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 2022年 08月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 05月 2022年 04月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 02月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 06月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||