金閣寺の興奮を静めてくれたのはいぶし銀の銀閣寺でした。
いつかゆっくり散策してみたい哲学の道をチラリとみて銀閣寺へ。
総門をくぐると迎えてくれるのが端整に切り揃えられた銀閣寺垣。
銀沙灘
斬新な波の表現がモダンアートのよう。
そして侘び寂びの銀閣。
足利義政の美学をうかがい知ることができます。
向月台
銀閣寺の庭園を歩きながら、思い出したのは
昨年お亡くなりになった哲学者、梅原猛さんのことでした。
若い頃「隠された十字架」や「水底の歌」などの著書で
梅原古代史に夢中になったことがあります。
数年前のことになりますが、梅原猛さんと若い哲学者、東浩紀さんの
対談番組(Eテレ?)が放送されました。
その対談場所は京都東山にある梅原邸。
梅原さんによるとご自宅は足利義政の銀閣寺建立の
候補地となった場所なのだとか。
それはいわずもがなの佇まいでした。
番組の中、梅原さんのお話の中にあった
「草木国土悉皆成仏」という言葉が印象に残っています。
草や木や石ころのように心を持たないとされているものさえ
すべてが仏になるということ。
日本人独特の自然感を表現しているといえばそれまでですが
人類の困難を乗り越える深い叡智が含まれているように思えました。
庭園は錦鏡池を中心に回遊式庭園となっていました。
洗月泉
東山、展望所からの銀閣。
おみやげは向月台アイス。
つづく
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